先日、「王様と私」の家庭教師役としてアメリカの演劇界で最も権威ある賞のトニー賞を受賞したケリー・オハラさん。
ケリーさんってどんな人?そしてトニー賞を受賞した「王様と私」ってどんな話なの?
ケリー・オハラさんとは
日本語のWikipediaはないようで、あまり日本では知られていない方だったようですが、英語のWikipediaを見ると、2001年にブロードウェイにたってから、2005年、2006年、2008年、2012年、2014年と5回もトニー賞にノミネートをされているようで、今回が6度目のノミネート&受賞となった実力派の女優さんのようです!
Kelli O’Hara (born April 16, 1976)さんはオクラホマ州出身の女優・歌手で、アイリッシュ系(アイルランド系アメリカ人)の家庭に生まれたそうです。
2001年にブロードウェイにたってから途中で出産のため舞台の世界から少し離れていた時期もあったのですが、ブローウェイ、オフブロードウェイで活動をされていらっしゃいます。また、アニメの声や、2014年末にはオペラにも挑戦されています。
2005年 『The Light in the Piazza』で『Best Performance by a Featured Actress in a Musical』ノミネート
2006年 『The Pajama Game』で『 Best Performance by a Leading Actress in a Musical』ノミネート
2008年 『South Pacific』で『 Best Performance by a Leading Actress in a Musical』ノミネート
2012年 『Nice Work If You Can Get It』で『 Best Performance by a Leading Actress in a Musical』ノミネート
2014年 『The Bridges of Madison County』で『 Best Performance by a Leading Actress in a Musical』ノミネート
2015年 『The King and I』で『 Best Performance by a Leading Actress in a Musical』Won(受賞)
これだけの実績をだしてきた彼女。今回の受賞もある意味当然といえば当然なのかもしれませんね!
ちなみにだんなさんはGreg Naughton(俳優)、こどもは Owen James(2009.6 27生まれ) Charlotte(2013.9 16生まれ)の2人。とのことです。
(From Wikipedia, the free encyclopedia)
トニー賞とは
アメリカの演劇界で最も権威ある賞。映画界のアカデミー賞、音楽業界のグラミー賞、テレビ業界のエミー賞、文学・戯曲におけるピューリッツァー賞と肩を並べる存在
ミュージカル『王様と私(The King and I)』とは
『王様と私』(おうさまとわたし、The King and I)は、マーガレット・ランドンの小説を元にして1951年に初演されたミュージカル作品。この初演は3年間で1246公演のロングランを記録し、1952年のトニー賞では作品賞・主演女優賞など5部門を受賞。初演より王様役を務めたユル・ブリンナーは、1985年に他界するまで4,625回の主演公演を務めた。
あらすじ
1860年代のこと、夫を亡くしたイギリス人女性、アンナ・レオノーウェンズは、王子・王女の家庭教師として、タイ王国の首都バンコクの王宮に迎えられた。アンナは、封建的なタイ王室に近代の風を取り込もうとして、伝統としきたりを重んじる頑迷な王様と対立してしまう。しかし、衝突と対立を繰り返すうち、次第に二人は引かれ合うようになる。
2015年の第69回トニー賞では、「ミュージカル・リバイバル作品賞」、ケリー・オハラが「ミュージカル主演女優賞」、ルーシー・アン・マイルズが「ミュージカル助演女優賞」、ミュージカル衣装デザイン賞を受賞しましたが、それもそのはず観客の反応は「初演に忠実」「すばらしいの一言!」という反応が多く、トニー賞を熱望されていたミュージカルだったのです。また、渡辺謙さんの英語も完璧に近く「英語圏以外の俳優があのように英語を完璧にはなすのはすごい」という意見も。
今回の「王様と私」は本当に脚本、衣装、キャスト、スタッフ全てが最高だったすばらしいミュージカルだったわけなのですが、こうやって見てみるとそこには、5度もトニー賞にノミネートされ歌唱力も認められているケリーオハラさんの活躍も大きく後押ししたのかなあ、と思ってしまいます。
1度生で観てみたいですね!